メンタルヘルス研修(ラインケア)

研修のねらい

  1. 管理職としてメンタル不調を生み出さない組織作りのためになすべきことを理解する
  2. 不調者対応や合理的配慮などの具体的行動がわかる
  3. 予防のためのコミュニケーションスキルを身に付ける

研修概要

メンタルヘルス対策は時代の要請

スピードで変化する現代、心のゆとりが失われ、職場でストレスや不安を感じている勤労者が溢れています。心の問題は放っておくと心身の健康が損なわれます。職場の人間関係が崩れ、士気の低下や生産性・安全性の低下、休職者や離職率の増加を招くため、深刻な社会問題として注目を浴びています。

メンタルヘルスには「セルフケア」と「ラインケア」という大きく分けて二つのアプローチがあります。
「セルフケア」は働く人が自分の心の健康を自分でケアするもので、「ラインケア」は職場の管理者が部下の心の健康のためにケアを行うもので、どちらも組織にとって重要な取り組みです。
また2015年からは条件に当てはまる企業を対象にストレスチェックの実施が義務付けられました。従業員のメンタル的な定期診断は身体の健康と同様に国も重視していて、この活用方法も課題となっています。

危機管理から予防へシフト

これまでのメンタルヘルス対策といえばマイナスをなくす視点が主流でした。
生産性を下げないようにできるだけ早く不調者を発見し、適切に対応するかに重点がおかれていたのです。
もちろんこの視点も大切ですが、今後求められるのは健全な組織を作る予防の観点でしょう。
「健康経営」「ワークエンゲージメント」といったキーワードを目にするようになったのはこのためです。
予防的なメンタルヘルス対策は経営者と従業員がその意義を十二分に納得し、経営者の強い指針のもと一丸となって取り組まなければ成し得ません。

この研修ではストレスの元を無くす方策のみならず、組織や個人の持つ資源を高める方策も提案しています。仕事の意義や誇り、またキャリアの観点からもアプローチすることはメンタルヘルス対策の要です。
加えてストレスの大きな原因となる人間関係改善対策がないメンタルヘルスは不完全であり、人間関係を支えるコミュニケーションのスキルアップトレーニングはまさに弊社の強みです。
従業員の心が安定すればアウトプットの質と量が向上します。
ストレスから回復する力(レジリエンス)も高まり、メンタルヘルス問題の予防は強く魅力的な組織へと道を開いてくれるはずです。

専門知識を得るだけのメンタルヘルス研修はいらない

メンタルヘルスは様々な専門家が関わる領域です。弊社の講師はカウンセリングによって従業員に寄り添い、関係各所と連携を取りながら多様なメンタルヘルス支援を実践している経験豊富な産業カウンセラーが担当します。
事例をふんだんに交えた講義は説得力があり、メンタルヘルスを実現するための具体的な行動が明確になります。
さらにメンタルヘルス問題に関する知識を習得するだけでなく、メンタルヘルスに重要な予防のための具体的スキルアップトレーニングも並行して行えるのはまさに心理の専門家+プロ講師のなせる業です。

対象者

  • 業種、職種を問わず、ビジネスパーソン全般
  • 職場の管理職、監督者
  • 組織のメンタルヘルスをご担当の方

プログラム

<ラインケア研修 半日コース>

講 義 実 習
(1)メンタルヘルスマネジメントのポイント
①職場を取り巻く環境とリスク管理
②職場環境の問題等の把握と改善
③組織としての発生予防を意識する
△知識チェック
△情報共有
(2)メンタル不調の基礎知識
①ストレスとストレッサー
②ストレスモデルを理解する
③職場で遭遇する様々なメンタル不調
△ケーススタディ
△Q&A
(3)不調者への対応と相談対応
①メンタル不調の発見と対応の流れ
②阻害要因への具体的対策
③相談時に意識するポイント
△相談対応トレーニング
(4)まとめ~メンタルヘルスの高い職場へ~

※研修とセットで関係者によるケーススタディを並行して行うとより効果的です

<ラインケア研修 一日コース>

講 義 実 習
(1)メンタルヘルスマネジメントのポイント
①職場を取り巻く環境とリスク管理
②職場環境の問題等の把握と改善
③予防のための管理職の役割
△知識チェック
△情報共有
(2)メンタル不調の基礎知識
①ストレスとストレッサー
②ストレスモデルを理解する
③職場で遭遇する様々なメンタル不調
△ケーススタディ
△Q&A
(3)不調者への対応
①メンタル不調の発見と対応の流れ
②情報管理と阻害要因への具体的対策
③休業と復職のポイント
△ケーススタディ
△Q&A
(4)相談対応
①管理者がすべきこととすべきでないこと
②カウンセリングマインドの醸成を図る
③相談対応時のスキル
△相談対応トレーニング
(5)メンタル不調者を生まない職場づくり
①快適な職場環境について考える
②良好な人間関係を構築するかかわり方
△かかわりトレーニング
△ディスカッション
(6)まとめ~メンタルヘルスの高い職場へ~

※研修とセットで関係者によるケーススタディを並行して行うとより効果的です

担当者の声

以前別の専門家の先生に講義をお願いしていたのですが、専門的な話が多すぎて現場で実際に起きている事例に当てはめにくいと感じていました。管理職は部下のメンタル的な問題や不調に陥った部下をどのように扱ったらよいのか困っていて、具体的なアドバイスが欲しいのです。この研修では事例をたくさん紹介してもらえますし、質疑応答の時間も確保してもらえるのが助かります。やはりメンタル不調は個別的なケースが多いので、ケースに沿ったアドバイスがもらえるのがありがたく、そのQ&Aを全体で共有できる機会になっているのも今後に役立つと思います。

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費用

半日 10万円~
(研修内容、開催場所、受講者数、講師等によって変動します)

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