数社の病院・接骨院の院長、スタッフの皆様を対象に、ハラスメント研修を担当いたしました。
まずは、ハラスメントを考える上でも重要となるコンプライアンスの基本について理解を深めていただきました。
単に「ルールを守る」だけではなく、なぜ組織の中でルール違反が起こるのか、ルール違反を生み出してしまう集団心理や組織の構造についても学んでいただきました。
また、病院や接骨院では、患者様の身体に直接触れる機会が多いことから、セクシュアルハラスメントについても特に注意が必要です。
そこで、セクシュアルハラスメントの定義や種類、判断のポイントについて解説。
さらに、患者様への対応の中で「適切な対応」と評価される場合と、「セクハラと受け取られる可能性がある」場合を具体的に考えていただきました。
「自分にはそんな意図はなかった」というだけでは、相手に与えた不快感や誤解を否定することはできません。
だからこそ、医療・施術の現場では、自分の意図だけでなく、相手からどのように受け止められる可能性があるのかという視点を持つことが大切です。
ディスカッションでは、日常の患者様とのかかわりを振り返りながら、どのような行為や言葉が誤解につながる可能性があるのかについて、皆さんで活発に意見を交わしていただきました。
最後には、近年注目されているカスタマーハラスメントについても学び、患者様からの不当な要求などに対して、個人で抱え込まず、組織としてどのように対応していくのかを考えていただきました。
ハラスメントへの正しい知識を持つことは、職員を守るだけではありません。
患者様との信頼関係を守り、安心して働ける、そして安心して利用できる組織をつくることにもつながります。
一人ひとりの意識と、組織としての仕組み。
その両面からハラスメントのない職場づくりを進めていただきたいと思います。